ご先祖様を敬い感謝し、その気持ちを「かたち」に現わし実行することです。現代では一般的に、仏様や亡くなった方の霊にお花や供物を供え、お線香をあげ読経しお祈りすることを「供養」と呼んで います。供養には、故人の代わりに子孫や関係者などが功徳を積んで成仏させるという意味が込められ追善供養(いわゆる法要)、先祖に感謝する先祖供養、新しくお墓を建てたときに魂を入れる開眼供養などがあります。
開眼供養(かいげんくよう)とは、単なる石を個人の霊が宿った墓石にかえる儀式です。僧侶の手によってお墓に魂を入れてもらいます。新しくお墓が完成した時や新しく仏壇を購入した際にこの供養を行います。
ご遺骨をお墓に納骨するときに行なう法要のことを法要納骨といいます。先祖代々の墓など、既存のお墓に納骨する場合は、四十九日法要のときに同時に行なうことが一般的です。菩提寺で行なうときは、本堂とお墓の前で御住職にお経をあげてもらい、新しい卒塔婆を建てて供養します。
お墓の完成した日または四十九日、百か日、一周忌などの法要の時にともに行うことが多いようです。また、最近では初七日法要といっしょに行なったり、火葬後すぐ納骨することもあるようです。宗教・宗派や地方によって異なります。
- お墓の完成日が決まったらその時期の忌日を選んで行うことが多いようです。
(1周忌や三回忌などの年忌法要、お彼岸、お盆などの仏事に合わせて) - 菩提寺の僧侶に日程の相談をします。霊園の場合は管理事務所に僧侶の手配を依頼。
- 納骨をしてもらうため石材店にも連絡します。
- 法要(開眼供養)に招く人の選定をします。
- 法要の日までに墓石に、故人の戒名、俗名、没年月日、没年齢などを刻みます。
- 当日の法要後のお斎(お食事)の手配をしておきます。
- 僧侶にお布施を包みます。菩提寺以外の場所にきてもらう時はお車代も用意します。
開眼供養はおめでたい儀式なので、参列するなら紅白の祝儀袋を使います。菩提寺や霊園へおこし頂くご僧侶様へのお布施の相場がわからない場合は檀家総代などに相談するか、もしくは、ほしの家石材店までお気軽にお問合せください。
- 焼香代一式
- 供物(菓子・果物)代
- 花代
- 僧侶へのお布施
- 法要の後のお斎の費用
- 本堂での読経
祭壇に遺骨を安置し、僧侶の読経がはじまったら順番に焼香します。 - 墓前での読経
全員で墓地に移動し集まります。線香、花、ろうそく、酒、水、花を用意し、お墓にお迎えする仏を供養するための読経、焼香を行います。 -
納骨式を執り行う
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- 石材店の方に墓の石蓋を開けてもらい、骨壷を納骨室(カロート)に納めます。
- 石蓋を閉じたら、卒塔婆を墓石の後ろに建て、墓前に花や線香、などを供えます。
- 参列者全員で順番に焼香して故人の冥福をお祈りします。
- 会食
仏様の生前を偲びながら、会食をしひとときを過ごします。
四十九日等などの法要は自宅か寺院で行った後、一同で霊園へ出向いて納骨式を行うのが普通です。線香、花、ろうそく、酒、水、花などの仏具を用意する必要があります。準備についてご不明な点は、ほしの家石材店にご相談ください。
白木の位牌は、納骨のときに菩提寺に納めます。納骨式までには仏具店で塗り位牌を求め戒名を彫ってもらっておきましょう。塗り位牌は開眼供養の後、自宅の仏壇に飾ります。
納骨法要後、参列者全員で供養のための会食をするのが普通です。会食はお墓の近くや予算に応じた場所で行うことが多いようです。最近では自宅や料亭、レストラン、ホテルでの会食も増えてきているようです。会食の席では施主が納骨を終えたあいさつをしますが、形式張る必要はありません。かんたんな引き物を配ることがあります。
※引き物の表書き・・・忌明け後の納骨「忌明志」、忌明け前「粗供養」、「志」はどちらも可です。
遺骨は必ず喪主を含めた遺族が二人以上でもって移動し、遺骨の包みは両手で抱え持ちましょう。乗 物に乗るときは必ずひざに乗せて両手で抱え持ちましょう。どちらかが席を立つときは、必ずもう一 人がひざに乗せるようにします。
※網棚にのせたり、座席に置いたりしてはいけません。
本来なら喪服を着用しますが、地味な平服なら良いでしょう。
ただし、その場合は必ず喪服を持参し、納骨式の際には着用します。
7月13日~16日(地域により8月)精霊棚(盆棚)と呼ばれるご先祖をお迎えする場所をつくり、お墓へ迎え提灯を持参し墓前で火を灯し精霊をお連れします。また先祖様に我が家を知らせる目印として提灯をお飾りし、お迎えします。(一部宗派を除く)
お盆は7月15日(または8月15日)に行われる夏の御霊祭です。昔、お釈迦様のお弟子様である目連の母親が餓鬼道に落ちた時、お釈迦様の教えに従うことで、母を救うことができたそうです。仏様や先祖の恩に感謝することら、お盆がはじまったと言われています。
お彼岸は浄土思想に由来します。仏様の国、極楽浄土は西方の遥か彼方にあると考えられていました。そのため、真西に太陽が沈む春分・秋分の日は夕日が極楽浄土への「道しるべ」となると考えられていたのです。
春彼岸 | 3月17日~23日 |
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秋彼岸 | 9月19日~25日 |
お仏壇を美しく整え、お花、お供物を供え毎日お線香、灯明をあげお参りします。 そしてお墓参りに行き、ご先祖様の供養をします。
年忌法要(年回法要)とは、一般的には「法事」と呼ばれます。年に一度、亡くなった日と同月の命日が訪れます。これが「祥月命日(しょうつきめいにち)」で、死亡翌年の祥月命日は、なかでも大切な「一周忌」です。必ず営み、四十九日の法要と同様に盛大に行います。
一周忌のあと、2年目の命日に行う「三回忌」以後、七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)と、三と七の年度に行います。一般的には十三回忌までと、三十三回忌の法要を行うことが多く、三十三回忌が終わると故人は完全に成仏したと考えられ、最後の法要として「年忌明け」等と呼ばれます。