日本には古くから風土になじみ愛されてきた石やブランド石材として珍重されている石もあります。現在では、世界中のさまざまな石の中から選べる時代になりました。

墓石は、硬度が高く、吸水率が低いもの。磨くと光沢が出るものが良いとされています。日本の風土・環境には、国産石材が最も適しているといえます。

墓石に使われる石の主要な産地は、現在、中国とインドが中心です。中国は、種類、量ともに世界一の規模で、インド産の石は硬度の高い種類が多く、色彩のバリエーションが豊富です。

お墓は主に墓石とカロート（納骨堂）、区画を分ける外柵で成り立っています。

カロートとは、ご遺骨を納める場所のことです。ふだんは目に見えない設備ですが、お墓の構成上一番大切ともいえる場所です。石碑の基礎的な性格から、従来はコンクリートで施工していましたが、最近ではご遺骨を納める重要な設備との認識により、御影石で施工される方も多いようです。

石材の加工技術も日々進歩しています。特に洋型墓石は、その技術を生かしてバラエティーに富んだ墓石の形を生み出しています。

墓石には必ず文字を刻みます。昔の単独墓の場合は、戒名や俗名が刻まれることが多かったのですが、現在は合祀墓が多いので、墓碑には家名が刻まれるようになりました。 墓石にはどんな文字を彫ることも可能です。また、どのような書体で彫ってもよいとされています。一般的なのは楷書体、行書体、草書体、隷書体ですが、自分で書くこともできます。ただし文字の刻み方には決まりがありますので、ご相談されるとよいでしょう。

（文例）
○○之墓、○○家之墓、○○家先祖代々之墓、○○家供養塔、
戒名霊位、先祖代々之墓、○○家霊位

真宗	南無阿弥陀仏（佛）
天台宗	南無阿弥陀仏（佛）
真言宗	南無大師遍照金剛
浄土宗	南無阿弥陀仏（佛）
禅宗	南無釈迦牟尼仏（佛）
日蓮宗	南無妙法蓮華経
神道	○○家奥津（都）城

石彫刻は「石のアート」です。最近では、文字や家紋の他、花や人物、ペットや風景まで彫刻される方が増えています。線彫り・影彫り・彫り込み・立体彫刻・二段彫り象嵌(ぞうがん)加工など、故人の思いを形にする様々な彫刻技法があります。

立体彫刻

古くからある伝統的な彫刻手法です。完全に立体化した「丸彫り」と半分くらい立体化した「浮彫り（レリーフ）」があります。

影彫り

磨いた面にいくつもの点を打ち込み、その凸凹のコントラストによって絵を浮かびあがらせています。彩色も施せます。

象嵌加工

象嵌とは工芸技法のひとつ。絵柄は着色ではなく、色のついた自然石を象(かたど)って嵌(は)め、磨き上げます。

墓石に刻まれることばは、従来は戒名（かいみょう）や梵字（ぼんじ）やお題目等が一般的でした。しかし近年は、宗教にとらわれない自由な発想のことばを彫ることが多くなっています。故人の好きだった格言や詩、家族へのメッセージなど。特に洋型墓石の広い面は、書体、配置等を工夫しながらその人らしさを表現することばを刻むのに適しています。

ほしの家石材店では、すべての墓碑文字に、著名な書家の先生が実際に筆で書いた文字を使用しています。コンピュータ文字では得ることの出来ない美しい流れとあたたかみが生まれます。もちろん、お客さまご自身が書かれた文字を使用することもできますので、ほしの家石材店までご相談ください。

昔ながらのお墓の形を好まれるお客様がいる一方、独自のデザインを求める方も。ほしの家石材店では、石加工の高度な技術を生かして、その人の人生を語るにふさわしいモニュメントとしてのお墓を製作します。

ほしの家石材店では、伝統的な国産石材から中国､インドなど、高品質で色彩のバリエーション豊かな外国石材をバラエティ豊かにご用意しております。

長年の経験と様々な創意工夫で、お客様にご満足いただけるお墓づくりを目指しています。ここでは、ほしの家石材店が施工を行った墓石工事の一例をご紹介いたします。どれもお客様の想いの込められたお墓です。是非、ご覧ください。